2009年12月16日
座布団の変化
その単純な構造ゆえに様々に応用される。近年では日本人の生活が欧米化し、畳の上に座る機会が減り、椅子に座る機会が増えた訳だが、特に座席や背もたれの弾力性が足りない場合や、座席が冷たい場合などに、椅子の機能を追加する意図でこの座布団を用いるケースが見られる。なお椅子に取り付けるためにゴムバンドが一辺に取り付けられた製品も存在している。
また第二次世界大戦末期に日本全土が大規模な空襲に見舞われたが、これへの対処策として2枚の座布団を組み合わせた防空頭巾で頭部や肩を落下物の衝突から保護した。水に浸すことで頭部を火災などの熱から守ることも出来たこの防空頭巾は、地震や火災などの災害時における防災頭巾として1970年代に復活した。今日この防災頭巾には丈夫な難燃性合成繊維ものが普及しており、また色彩も目立つ橙黄色のものが主流となっている。
元来、権力の象徴であった物から派生した長い歴史のある物である。この経緯から日本における作法の一環で相手を敬う意図により、現在でも来客に対して必ずといってよいほど提供される。客の側も、座布団を勧められる前にその上に座る行為は礼儀に反するとされることがある。勧められるまでは立ったままか座布団ではなく畳につま先を立てて正座(跪座)すると良いとされる。挨拶を済ませた後、勧められたら礼を述べて座る。
座布団は来客に対するもてなしとして用いられる訳だが、これを固辞することも礼を逸するとされる。しかし夏場などの季節によっては無い方が快適な場合もあり、勧める側も相手の意思を慮って無理に勧めないケースも見られるなど、微妙な運用が求められると考えられる。
一般的な和室に於ける作法では、座布団の正面は「縫い目の無い(目立たない)一辺」であるとされる。今日では座布団カバーなどに見られるファスナーが座る者から見て奥に成るのが望ましいだろう。なお裏表は中央の糸の房が飛び出している方が表、縫い目しか見えないのが裏であるが、日常の用に足す物では中央の房糸が無いものも見られる。そのような裏表の判別がつかない座布団は日常の用を足す物であるため、来客用と普段用を用意する必要もあるかもしれない。
座る側の作法としては、座布団を足で踏まず、まず座布団の下座側に跪座し、膝を生かして座布団の方へ45度体を向きかえる。座布団の中央まで膝行し、開き足で足を揃え、正座をする。座布団の横の位置に充分な空きが無い場合は、座布団手前から乗っても構わない。なお座布団の位置を手で動かすと、どうしても相手の用意の悪さを論うように見えるため、本来きちんと揃えられた座布団を座る位置にあわせて動かすのは避けた方が良いかも知れない。案内役の誘導に従って、座布団の置かれた位置に座るのが望ましいだろう。
なお室内の座る位置に関しては、一般的に出口に近い方ほど地位が低い者の場所(下座)とされ、奥の床の間飾りなどがある場所が上座となる。通常そのような上下関係がある席では、目上の者が座るまで待って座布団に座るのが一般的であるが、目上の者が遅れて来る場合は必ずしもその限りではない。なお無闇に謙って迎える側の誘導を無視して下座に陣取ると出口が近い事もあり「おまえの所は不快なのですぐ帰る」という意思表示に取られかねないため、注意が必要である。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
座布団においての礼儀や作法は知っておくと役に立ちます。
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